ましかくな写真がずらずら並ぶInstagram。
出始めの頃って、縦長でも横長でもない写真がすごく新鮮に見えたのではないでしょうか?
このましかくフォーマットって昔からあるのをご存知ですか?↑若松写真館のInstagramより
スマホのカメラがとても便利になって、誰もが気軽にフォトグラファーとなって写真を楽しめる時代。
ポケットからサッと取り出して、パパッと撮って、サクッと投稿!
一連の流れが早いですよね〜、早い、早い。
ちょっと前までは写真はとても時間がかかるものでした。
フィルムを入れて、枚数にも制限があるからシャッターを押すのは慎重に、現像に出して、予想外の写真に仕上がったりして。
おぉ〜、こんなにいいの撮れちゃった!
ガビ〜ン、、、これってどういうこと、、、
なんてことが起きるものでした。
でも、これこそが当時の写真の楽しみ方だったのかも知れません。
私もこんなカメラを使っている時がありました。
ハッセルブラッドと言います。
このカメラはファインダーをのぞくと「ましかく」の世界が広がっています。
スウェーデンで生まれ、その昔に宇宙にも行ったことのあるそうです。
幅広のブローニーというフィルムを使う、中判カメラです。
撮れる枚数は12枚または24枚。
左右が逆に見えるのでフレーミングにスピードが出ません。
オートフォーカスはついていないので、ピント合わせもゆっくり。
とてもじゃないが片手でなどでは扱いきれず。。。
コンパクトでもないので、持ち運びにも気を使います。
こんなに不便なのに、そのカメラと共に過ごす時間はとても心地良かったことを覚えています。
若松写真館の準備をしている頃、一度だけこのカメラで撮影したことがありました。
一枚一枚。
お客様をしっかり見つめる時間を大切にすることを思い出させてくれる写真です。
若松写真館
松原
コメントを残す