若松写真館の事務所がある築44年のマンションで住民撮影会を行ないました。
100戸以上ある大きなマンションなのですが、なかなか住民同士の交流がありませんでした。住民同士の交流を作ろうと理事会でコミュティー・デザインを学んべいる学生などに提案してもらったりしているところに私達若松写真館も撮影会という形でお手伝いさせていただきました。
私自身育ったのが東京郊外のスーパーマンモス団地で育っていて当時は近所の家に遊びに行ったり同年代の子供がたくさんいたので住民同士の交流がたくさんあったように覚えています。子供同士でファミコンのカセットの貸し借り、ビックリマンシールの交換、下の階に住んでいた写真好きの人にフリーマーケットで買った初めてのカメラの使い方を教えてもらったりしました。下の階に住んでいたKさんが居なければ今写真を撮っていなかったかも知れません。コンビニなどもあまりなくそれこそ近所の人と醤油の貸し借りをするような関係性がありました。
SNSやスマートフォン、携帯電話などで知り合いとのコミュニケーションは以前より図分便利になりましたがその反面ご近所付き合いなどはここ最近あまりありませんでした。近所のスーパーも24時間あいていますし、そもそも便利になっているのでそういったご近所の関係性がなくても生活面での不便はあまりないです。そしてたまたま住んでいるところを同じにするという偶然で人が出会うということは最近難しくなってきています。撮影会をきっかけにご近所コミュニティーが活性化すれば、世代や職業などが違う普段の生活では出会えないような方々と出会うことで「住む」ということにまた違った価値が発見できるではないかと思います。知らない人と出会うというのはとても刺激的で楽しいです。
集合住宅に対して上記のような個人的な体験があるので今回の撮影はとても楽しみでした。撮影は普段あまり使われていないマンションの集会所に簡易スタジオを作って行いました。今後はマンション屋上(これがなかなかの絶景)やお住まいの部屋の中などでの撮影などこのマンションならではの場所でも撮影できればと思います。撮影会を機にいままでお話することがなかった他の住人の方々とお会いすることがでとてもよい経験ができました。今後とも継続的に開催してゆければと思っています。
若松写真館/若林
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