サイトアイコン 日々の暮らしに寄り添う写真を。出張撮影の若松写真館。

とある風景の中で

伊豆の絶景

今日は、写真館の話題はお休みして、ある日出会った風景でのお話。

それは、梅雨の合間のよく晴れた一日でした。
岬の上のキャンプ場の夕暮れ時のこと。

ゆらゆらと風に乗って集まってきた沢山の雲と
リズムよく寄せて返す波が踊る海に、夕日が色んな表情を与えて行く。

オレンジ・黄色・ゴールド・ピンク・紫・色々。
ひゅ〜、ご〜、ばばばば〜 風の音。
ざざぁ〜、さらさら〜、ざぱぁ〜 波の音。

嘘みたいな自然の風景に圧倒されながら
ずっと昔、何百年前の時代を生きた人も
こんなような風景を見たんじゃないかなぁなんて思いめぐらせていると
こっそりひっそりと夜が近づいていました。

そして、夜のテント中でぼんやりと考えました。
色々な表情を生み出すけど、二度と同じ姿をする事のない自然。
それって、人にも言えることで、撮影の時に感じること。
「あっ、今の表情いい!!もう一回!」と思っても叶いません。

だからこそ、人の撮影は興味深く・奥深い。
そんな訳で、私は写真館で人を撮り続けたいと思えるのだと感じた夜でした。

若松写真館 / 松原綾子

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